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中国の音楽事情

中国の音楽番組には台本が無く、歌手たちはぶっつけ本番で歌わされたりが日常茶飯事になっています。その分、打ち合わせに時間をほとんど取らず、最新の流行や話題の歌手の予定が空いたときは、すぐに音楽番組に登場できるようになっています。音響機器についても、本番のときに整っていない場合がありますが、特別気にすることなく番組が進行します。

中国は大きくて広い国ですから、それだけ民族の種類も多くなります。そのため、人が好む音楽は多様性があり、話題のポップスだけでなく、民謡や民族音楽も大事にされています。若い人向けだけでなく、高齢者向けにも楽しんでもらえるように、音楽番組では様々なジャンルが流れるのが一般的です。

中国の音楽事情はデジタルデータの登場で、大きく様変わりしつつあります。これまではカセットテープやCDで聞くのが一般的で、正規品だけでなく、コピー品が巷に溢れていました。コピー品を道端で売る人が多く、正規品よりも安価な価格で購入できることから、多くの人が利用していました。

しかし、デジタル音源が登場してからは、データとして日本と同様に音楽を持ち歩く人が増えました。デジタルプレーヤーやスマートフォンに音楽データを無数に入れることができるので、そのままイヤホンをつけて楽しむ人が増えています。

中国では、違法な無料音楽ダウンロードサイトがインターネットに無数に存在します。中国当局が規制をかけても、どんどん新しい違法サイトが立ち上がり、若い人を中心に違法サイトで音楽ダウンロードを行っています。違法サイトを利用することを悪いという風にとらえる風潮は少なく、当然のように使用しています。そのため、中国では正規品のCDはもちろん、コピー品も売れなくなるという状態が続いています。

違法サイトには、中国の音楽だけでなく、韓国や日本の音楽、そして洋楽まで流れているので大きな問題になっていますが、規制できないのが現状になっています。インターネットを介することで規制が難しくなっていますから、日本とは政治的にギクシャクした関係が続いていますが、日本に興味を持つ人は増えており、日本のアイドルやアーティストの音楽を聴く若者も増えています。

また中国では、数年前の日本と同じように韓流がブームとなっているため、韓国音楽も人気になっています。中国らしい二胡や琵琶などを使った中国音楽を残しつつ、外国から新しい風が入ってくることでどんな相乗効果が生まれるのか、これからの中国の音楽に目が離せないといえます。